この記事では、USB充電器を選ぶときに押さえておくべき4つのポイントについて解説しています。
USB充電器を選ぶ際に抑えておくべきポイントは「コネクタの形状」「ポート数」「ワット数」「対応規格」 の4つです。
コネクタ形状
コネクタの形状については、主にタイプAとタイプCに分かれます。
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タイプAのコネクタが比較的大きなサイズのもので、パソコンなどでよく見かける形状のものです。
このタイプAのコネクタは、もともとはデータ転送用に作られたものなのでタイプCコネクタと比較すると充電スピードが遅くなる傾向があります。
タイプCコネクタはタイプAと比較してコネクタサイズが小さく、また上下の向きもないので向きを気にすること無く接続することができます。
最近ではスマートフォンを始めとして様々なデバイスに搭載されており、高速充電に対応できるものが多いです。
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ポート数
ポート数はUSB充電器に搭載されているコネクタの数のことを指します。
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電気回路では入出力の端子のことをポート(Port)と呼び、USB充電器においては1ポートのものもあれば2ポート、4ポート、6ポートのものなど様々なバリエーションのものが存在します。
ただしダイソーで販売している格安のUSB充電器においては、ポート数の少ない 1ポートや 2ポートのものが主流です。
このポート数については、ポートが多いほど同時に様々なデバイスを充電することができますが、一方で複数ポートを同時充電する場合には各ポートの充電条件に制約が掛かることもあり、単純にポート数だけで選べないというのが難しいところです。
ワット数
ワット数はUSB充電器が出力可能な最大電力のことを指します。どれくらい高速に充電できるかと同じ意味と捉えていただいても大丈夫です。
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ワット数については、電圧×電流によって求めることができます。
USB充電器においては 5V, 9V, 12Vの電圧がよく使用されており、デバイスが要求するワット数が高いほど高い電圧で充電するようになっています。
ちなみに、電流値については電圧ごとに最大値が異なります。
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対応規格
USB充電器においては、QC(クイックチャージ)とUSB PD(パワーデリバリー)の2つの高速充電規格に対応していることが多いです。
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それぞれの規格を大まかに分類すると、QCがタイプAのコネクタを使用した高速充電の規格、もう一方の USB PDはタイプCコネクタを使用した高速充電の規格となっています。
これらの高速充電規格に対応したポートでは、USB標準の 5Vの電圧だけでなく 9V, 12V, 15V, 18V, 20Vといったより高い電圧を出力できるようになっています。
おわりに
USB充電器を選ぶときに大切なポイントを4つ紹介しました。
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毎年新商品が販売されるUSB充電器ですが、ワット数や対応規格をきちんと認識していないと思ったような性能が得られないといったことにつながってしまいます。
そのため少なくともここで紹介した「コネクタの形状」「ポート数」「ワット数」「対応規格」を確認した上で、自分の用途にあったUSB充電器を選んでみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。