トランジスタ技術2022年7月号に記事を執筆したので、概要を紹介します。
7月号の見どころについては、編集担当者に語っていただいています。
特集内容
7月号は NanoVNA特集ということで、電子工作をお楽しみの方向けに高周波用の計測器を紹介するといった内容になっています。
イントロダクションでは、NanoVNAの開発者である高橋 知宏 氏が開発にかけた想いを語られています。
第1部では、NanoVNA関連の記事を多数執筆されている 川藤 光裕 氏(jh4vaj)がご担当されており、NanoVNAを使ってどのようなことができるかを解説されています。記事の概要は、以下のURLで紹介されています。
https://www.jh4vaj.com/archives/34649
第2部では、NanoVNAの進化版として位置づけられる LiteVNAをエンジャーが紹介しています。LiteVNAの開封時のインプレッションは以下の記事で紹介しています。
今回の記事では、ここから一歩進んで使いこなしの部分やプロ用の計測器との比較を行っています。
そして特集の締めとなる第3部では、高周波測定の基礎として 小宮 浩 氏がスペアナやネットアナの測定原理について解説されています。
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第2部1章 LiteVNA登場
CQ出版のサンプルページはこちら↓
https://toragi.cqpub.co.jp/wp-content/uploads/p098-12.pdf
この第2部1章では以下の話題を取り扱っています。
- 格安ネットワークアナライザ(NanoVNA-H、S-A-A-2、LiteVNA)の違い
- LiteVNAの確認事項
- LiteVNAの操作方法
- LiteVNAの実力チェック
- PCソフトウェアの比較
実力チェックについては、アッテネータ、バンドパスフィルタ、RFアンプの3つのサンプルを使って6.3GHzまでの特性を測定しています。
またPCソフトウェアの比較では、LiteVNAのGoogleドライブで準備されている3つのソフトウェアの使い方を紹介しています。
第2部2章 NanoVNA技術的工夫点
CQ出版のサンプルページはこちら↓
https://toragi.cqpub.co.jp/wp-content/uploads/p108-6.pdf
この第2部2章では以下の話題を取り扱っています。
- Sパラメータとは
- ネットワークアナライザの基本原理
- NanoVNAの測定原理
- NanoVNAの実力
- トルクレンチの使い方
前半部のSパラメータの基礎やネットワークアナライザの原理については、細かな数式ではなく表面的な動作について解説しています。
一方でNanoVNAの原理については、市販のネットワークアナライザと比較してなぜNanoVNAが安く実現できているかを技術的な視点から解説しています。
また実力チェックについては、NanoVNAと同じ格安ネットワークアナライザの LiteVNA、更にプロ用のネットワークアナライザである E5071C、P5024A(キーサイト製)の計4台で性能の違いを検証しています。
特にプロ用のネットワークアナライザについては気軽に使えるものではないため、他では見られない検証となっています。
おわりに
今回はトラ技に記事を執筆したので、記事の概要を紹介してみました。
高周波にこれまで触れて来なかった方にも興味を持って頂ける内容となっているので、ぜひチェックしてみてください。
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今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。