EMC規格には様々な種類がありますが、それぞれを4つの段階で分類することができます。
- 基本規格
- 共通規格
- 製品群規格
- 製品規格
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今回の記事では、それぞれの適用範囲や目的について紹介します。
基本規格
基本規格はEMC試験に使用する試験機器の仕様や測定方法などを定めた規格です。
最も一般的なものは「CISPR16シリーズ」になります。
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試験機の仕様は厳密に定めらており「コンプライアンス試験」においては、「CIPSR16」に適合した試験機を使用しなければなりません。
測定方法は、様々な「EUT」に対応できるよう抽象化されているとともに、限度値等も規定されていません。
EMCに興味のある方は、読むだけでも楽しめる規格ですよ。
![](https://engineer-climb.com/wp-content/uploads/2024/07/art-denshi-noise-handbook.jpg)
共通規格
製品群規格や製品規格に該当しないような機器に適用される規格です。
メジャーな規格としては「IEC61000-6シリーズ」が挙げられます。
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試験項目としては、一般的に実施される内容のほとんどが網羅されています。
試験レベルは「住宅、商業用環境」と「工業環境」で分類されており、機器の使用条件に応じて基準値を選択する必要があります。
製品群規格
いわゆる「CISPR規格」や「FCC規格」などが、製品群規格に該当します。
CISPR規格では、以下の項目があります。
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それぞれの製品群ごとに、試験項目や限度値が定められています。
試験方法については、上位規格である「基本規格」を参照していることがほとんどです。
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製品規格
製品群規格から、製品固有の「試験項目」「限度値」を定めたものが「製品規格」です。
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ただしEMC試験の内容としては、試験方法や限度値は上位の製品群規格を参照しているものがほとんどです。
おわりに
EMC規格の体系の概要について、紹介しました。
詳細を覚える必要はありませんが、上位と下位のイメージがつかめていると規格書を読むのが楽になると思います。
個々の規格については、他の記事で紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。
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今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。