EMCに関わる情報をどのように集めていますか?
中級者や上級者の方は、自分なりの方法があるかと思いますが、EMCを学び始めた初級者の方はなかなか情報を集めるのは難しいと思います。
そこで今回の記事では、EMCに関わる情報の集め方についてご紹介したいと思います。
動画はコチラ↓
月刊EMC
定番中の定番です。
EMCを専門とした唯一の月刊紙です。
https://www.it-book.co.jp/EMC/
毎号異なるテーマでその道のプロが、規格の最新動向、ノイズ対策の方法、新技術の紹介などを行っています。初心者の方に向けても、電気や電磁気の理論をシリーズで解説しています。
幅広い読者層を想定しているので、自分で気になる記事から読んでみるのが良いと思います。
Interference Technology 日本版
e・オータマが発行している「Interference Technology」の翻訳雑誌です。
https://www.emc-ohtama.jp/itj/
読者登録を行うことで、バックナンバーまで無料でどなたでも見ることができます。
海外のEMCの専門家が寄稿した記事の翻訳版なので若干の読みにくさはありますが、規格策定の裏話やツールの活用方法など実務で役立つ内容が紹介されていることが多いです。
EMCの初心者よりも中級者以上を対象とした記事が多く、EMCをより深く理解したい方は読んでみるとよいかと思います。
EMC のための設計テクニック
テストサイトのエンジニアである佐藤 智典 氏が、「Design Techniques for EMC」を翻訳したWEBサイトです。
http://t-sato.in.coocan.jp/dtemc2/
EMC設計や対策の情報が網羅的に記載されています。
(有料の書籍よりも詳しく解説されていることもあります。)
ただし翻訳記事なので、Interference Technologyと同様に若干の読みにくさはあります。
EMC設計やノイズ対策で困ったときに、必要な章だけつまみ読みしてみると良いでしょう。
初級者から上級者まで、 EMCの実務にかかわる方ならどなたでも役立つ内容です。
KECニュースレターEMC
EMC規格の最新動向に関する情報を、テストサイトの「KEC」が発信しています。
https://www.kec.jp/committee/newsletter/
特別寄稿としてCISPRやIECの国際エキスパートの方が規格の策定状況などを紹介していますので、規格の動向をチェックしたい方にはオススメです。
申込書を記入してメールで申請すると、2か月に一度の定期配信として記事が届きます。
毎号、世界のEMC規制・規格の最新版が掲載されているので、これだけでも非常に価値があります。
EMC規格を理解したい方が読むと良いかと思います。
おわりに
EMC試験やノイズ対策に関する情報収集の方法をご紹介しました。
月刊EMCは有料の雑誌ですが、その他のWEBサイトや記事はすべて無料で読むことができます。(非常にありがたいです。)
ひとつひとつの記事を理解するためには専門的な知識が必要となりますが、継続して読むことで徐々に理解が深まりますので、気になったものからぜひ読んでみてください。
今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。