Hack RF One

HackRF Oneの購入から開封まで

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

ソフトウェア無線(SDR)には以前から興味があったものの、なかなか手が出ず月日が流れてしまっていたのですが、この度「HackRF One」を購入してSDRデビューしました。

そこで今回は「HackRF One」を購入するに至った経緯から、実際に購入して組み立てるところまでをまとめてみました。

 

SDRとは

そもそも「SDR」とは何かというと「Software Defined Radio」の頭文字を取ったもので、日本語では「ソフトウェア無線」と呼ばれています。

SDRの最大の特徴としては、従来ハードウェアで実装されていた部品(フィルタ、変調器、復調器、検波器など)がデジタル信号処理によるソフトウェアによって実装されていることが挙げられます。

つまりハードウェアの仕様範囲内であれば、プログラム次第でどのような無線システムにもなりうるということです。

 

 

モデル比較

SDRの入門機には、代表的なものとして「HackRF One」「LimeSDR」「RTL-SDR」などがあります。(スペックの詳細は、画像をクリックして確認してください)

このうち初心者のわたしが購入する際の選定基準は以下の3つです。

  1. 送受信ができる
  2. 周波数範囲が広い
  3. ネット上に情報が豊富

①送受信ができる

ある程度いろいろな実験をするためには、受信機能だけでなく、送信機能もあったほうが良いかと思っています。

そのため、この時点で「RTL-SDR」は除外しました。(RTL-SDRはこの中で最も価格が安く、初心者でも手が出しやすいモデルだとは思います)

②周波数範囲が広い

周波数範囲は広いに越したことはないわけですが、特に低い周波数をカバーしていることに重きを置きました。

そのため、開始周波数が 300MHz~ となっている「BladeRF」をここで除外しました。

③ネット上に情報が豊富

Google検索で比較すると「HackRF One」が約248万件、「LimeSDR」が約13万件と 20倍近い情報量の差があります。(2021年1月現在)

このうちすべての情報が役立つわけではありませんが、少なことも多いに越したことはありません。また「HackRF One」に関しては、RFワールド No.44 にて使用例も紹介されています。

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ということで、購入するSDRは「HackRF One」にしました。

ちなみに LimeSDR に関しては、コネクタの種類が「U.FL」とやや特殊なタイプとなっていることも個人的にはマイナスポイントでした。

U.FLコネクタがイマイチな理由は、こちらの記事で語っています。

RFデモボードで実験してみた【NanoVNA用】NanoVNAを購入したときに、合わせてNanoVNA用の「RFデモボード」を購入しました。 そこで今回はこのRFデモボードについ...

 

購入検討

HackRF One を購入すると決めてから、Amazonで購入しようかと思ったのですが、想定している価格よりも高かったのでいくつかのサイトを比較しました。

またアンテナも1本ずつ用意するのが面倒だと感じたので、セット品を探しはじめたところ、中国の通販サイト「Banggood」で価格が安く、セット品が充実しているものを発見しました。

セット品の内容は下記の通りで、送料込みで20,000円以下です。

  • HackRF Oneボード
  • アルミシェル
  • USBケーブル
  • TCXOクロック0.1PPM
  • UHFアンテナ(40Mhz-6GHz)
  • UHF / VHFアンテナ
  • GSM / 3G / 4G 35DBIアンテナ
  • GSM / 2G / 3G / 4G / WIFI 700-960MHz&1710-2700MHz 5DBIアンテナ

正直これだけ揃っていて、この価格は安過ぎる気もします。しかし、商品のレビューを見る限りでは、世界中の多くの方からかなり高い評価を得ていたので、これで購入する踏ん切りが付きました。

 

 

開封

「Banggood」で購入したのははじめてだったのですが、到着まではかなり長い時間がかかりました。(最近はAmazonの即日配送に慣れすぎていたので、余計に長く感じます)

とはいえ予定納期に比べると、かなり早い到着です。(早く到着したところで、結局は1ヶ月ほど寝かせていたので意味は無かったのですが)

梱包の方はというと

凸凹だし、穴開いてるしで、ちょっと「・・・」な感じでした。まあ安いので仕方ないと割り切るしか無いですね。

中身の方は

これまた結構テキトーな感じで入っていますが、ここまで来れば動けば問題なしです。

すべての部品を並べてみました。

部品は全て揃っているので良しとしましょう。

 

組み立て

今回購入したモデルは半完成品なので、基板をケースの中へ組み込む必要があります。

とはいえ作業自体は非常に簡単で、まずは 10MHz のTCXO(温度補償型水晶発振器)をピンヘッダに接続して

基板をスライドさせてケースへ挿入します。

あとはフロントパネルとバックパネルをビスで固定して、完成です。

PCと接続して、一応動作していることが確認できたので今回はここまでです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はソフトウェアのインストールを行う予定です。

HackRF One を Windowsで動かす前回は「HackRF One」を購入してから動作確認するところまで行いましたが、今回はWindows上のソフトウェアと接続して、動作させ...
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POSTED COMMENT

  1. JunkHack より:

    ソフトウエア無線、興味あって遊びにきました。続報、楽しみにしています!

  2. エンジャー より:

    JunkHackさん
    ありがとうございます。
    来週くらいに更新予定ですので、お待ち下さい!

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