電子部品の定数は、E系列と呼ばれる標準数列によって規定されています。
E系列に存在しない定数で回路を設計すると、実際に回路を組むことができません。
そのため、E系列がどのようなルールで規定されているかを理解しておくことが大切です。
E系列とは
E系列では「1~10」の間の数値を対数目盛で等間隔で分割して値が規定されています。
このときに何分割にするかによって、E⚫系列の⚫部分が変わってきます。
実際の部品においては「E3系列」「E6系列」「E12系列」「E24系列」「E48系列」「E96系列」あたりが代表的なものになります。
これらの系列はそれぞれ部品の許容差に対応した分割になっています。
- E3系列:許容差±40%
- E6系列:許容差±20%
- E12系列:許容差±10%
- E24系列:許容差±5%
- E48系列:許容差±2%
- E96系列:許容差±1%
ちなみに許容差は小さいに越したことはありませんが、必ずしもすべての部品が「E48系列」や「E96系列」で定数がラインナップされているわけではありません。
そのため回路の設計にあたっては、可能な限り汎用的にランナップされている「E6系列」や「E12系列」あたりの部品を選択することが、実際の製造においては有利に働きます。
とはいえ、高い精度が要求される回路においては「E48系列」や「E96系列」の部品を使用する必要があるため、状況に応じて使い分けることが大切です。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。