雷サージ対策部品

ダイソーのサージプロテクタを分解調査

ダイソーで100円で販売されている「雷サージ付タップ」が、どのような回路で実現されているか確認すべく内部を調査しました。

 

分解前

前面には最大電流が記載されているともに、通電状態を表すLEDが埋め込まれています。

背面はプラグが突き出しているとともに、中央部にビスがあります。

このビスは前面と背面を接続しているものなので、このビスを外していきます。

ビスを外すと、前面と背面が簡単に分かれます。

 

内部構造

内部は1枚の基板で構成されています。

部品構成は非常にシンプルで、主機能であるサージをプロテクトするための「バリスタ」と通電状態を表示するための「抵抗」「ダイオード」「LED」の計4点です。

配線パターンも絶縁距離だけを意識したようなレイアウトです。

 

回路の詳細

回路図はコチラ。

 

バリスタは YAGEO製の「241KD10」が使用されています。

データシートを見てみると「最大定格電圧」が150V、「バリスタ電圧」が240Vとなっています。

サージプロテクタの仕様を見てみると、定格電圧が125V、制限電圧(バリスタ電圧)が220Vとなっているので。バリスタのスペックで規定されていることがわかりますね。

サージプロテクタの販売価格は100円ですが、バリスタの原価はMouserで確認してみるとおそらく数円程度です。

ということはプリント基板を含めても、電気回路に使用されている部品の原価はおそらく10円程度と思われます。

 

おわりに

今回は100円のサージプロテクタを分解調査してみましたが、非常にシンプルな構造で、必要最低限な機能のみが実装されていました。

100円で販売されているということ自体が凄いですが、サージプロテクタという機能だけ考えれば十分と言える商品ですね。

とはいえ仕様として見ると、定格電圧が100V に限定されているうえに、バリスタ電圧も低いため、本当に雷サージから保護できるのかは・・・

使ってみて判断するしか無いですね。

 

バリスタの原理や雷サージの発生原因を知りたい方はコチラ。

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今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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エンジャー
EMCやノイズ対策に関する情報発信を日々行っています。 ( iNarte EMC Engineer、第一級陸上無線技術士)

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