EMC村の民
~iNarte EMCエンジニアへの道~
EMC規格

CEマーキング概要紹介

 

EMC規格のなかでよく耳にする規格として「CEマーキング」があります。

 

CEマーキング自体はEMC規格を表しているわけではありません。

しかしCEマークを取得するにあたってEMC試験が必要となるので、CEマーキング=EMC試験と勘違いしてしまうことがあります。

 

今回の記事では、CEマーキングの内容を簡単に解説し、その中でのEMC試験の位置づけについて紹介します。

 

 

CEマーキングの目的

CEマーキングは、EU加盟各国に製品を出荷、販売するときに必要となる規格です。

EU域内での製品の安全性と品質に関する規制を統一化して、国民の健康、安全、財産、環境と守ることを目的として運用されています。

 

そのためEUへ出荷する製品には、ニューアプローチ司令によってCEマークの添付が義務付けられており、出荷前に適合性の確認が必要になります。

そして適合性確認をクリアした製品はCEマークを添付することができるので、EU市場へ製品を流通させることができます。

 

 

ニューアプローチ指令

ニューアプローチ指令は、製品の安全性や品質の基準を統一するためのルールを規定したものです。

そのためニューアプローチ指令自体は、必須要求事項を規定しているだけです。

 

そして、必須要求事項を満たす製品の技術仕様を「整合規格」と呼び、製品は整合規格への適合が求められます。

 

 

整合規格とは

整合規格はEU加盟国のどこの国でも通用する「EN規格」のことを指します。

欧州標準化機関(CEN、CENELEC、STSI)の3つの組織が作成しており、ニューアプローチ指令における必須要求事項を定めています。

 

つまり、整合規格(EN規格)に適合させることで、自動的にニューアプローチ指令の必須要求事項を満たしていると解釈することができます。

 

製品に要求される整合規格は1つではなく、該当する指令を選択する必要があります。

CE指令一覧CE指令一覧 出典:IDEC

 

この表を見て分かる通り、一般的な電子機器や産業機器などは「低電圧指令」や「EMC指令」の適用対象となります。

 

 

EMC指令への適合

EMC 指令への適合は、自己宣言によって示すことができます。

自己宣言が可能となることで、認証機関による試験が必須ではなくなるため製造業者に選択の余地が与えられています。

 

ただし、この自己宣言は機器が指令の要求に適合していることを保証するものです。

自己宣言を行なった製造業者は大きな責任を持つことになります。

 

そのため、第3社の認証機関で試験を行うのが一般的です。

EMC指令フローEMC指令フロー 出典:eオータマ

 

 

 

おわりに

CEマーキングの概要について、ニューアプローチ指令、整合規格、EMC指令と順に紹介しました。

やはりCEマーキングは適用範囲が広いので、なかなか理解するのが難しいです。

 

実際に適合試験を一通り経験してみると、何が要求されているのかも理解できるようになりますが、文面だけ見て理解するのは困難です。

CEマーキングの取得がはじめてで、試験の概要も理解できていない場合は、第3社の認証機関に相談するところからはじめてみるのがいいと思います。

 

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ABOUT ME
エンジャー
EMCやノイズ対策に関する情報発信を日々行っています。 ( iNarte EMC Engineer、第一級陸上無線技術士)
ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください