ノイズ対策

代表的なシールド材の表皮深さ

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電磁波のシールドにあたっては、シールド材を使って電波を反射させるわけですが、このシールド材の設計パラメータとしては「材質」「形状」「厚み」「サイズ」など様々な要素があります。

これらのパラメータのうち表皮深さに関連するのは、シールド材の「厚み」です。

ここでは代表的なシールド材の表皮深さを示します。

 

シールド材の厚みとシールド効果の関係

表皮深さは入射した電磁波のエネルギーが表皮効果によって 1/e に減衰する厚みを表したもので、表皮深さに達するとエネルギーが 37% に減衰する、あるいは -8.7dB 減衰するということを意味します。(ここでの e は自然対数の底 e = 2.718・・・ )

電磁波シールドの性能の目安としては、10dB以下はほとんど効果がなく、30dB以上でやっとノイズ対策として効果が出てくると言われています。

これを表皮深さをベースに考えると、30dB以上のシールド性能を得るには表皮深さに対して3.5倍以上の厚みが必要ということになります。

 

 

低周波のシールド方法

50Hz や 60Hzの電源周波数をシールドするときに、鉄やパーマロイといった材料が使われることがあります。

これは表皮深さの観点で見たときに、どちらも透磁率が高く、そのために低い周波数でも表皮深さが小さいことが使用される理由となります。

 

おわりに

詳細については動画で確認してみてください。

 

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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