EMC村の民
~iNarte EMCエンジニアへの道~
EMC試験

公共電波暗室のご紹介 ~岩手~

 

公共電波暗室の紹介シリーズ 第3弾。

東北地方が続きまして、今回は「岩手県」です。

(前回の記事)

 

岩手県工業技術センター

岩手県は「岩手県工業技術センター」1か所のみですが、公共の試験所とは思えないほどの規模と試験設備が整っています。

2018年に「大型電波暗室」「多目的電波暗室」「3m法電波暗室」「シールド室×3」の計6室から構成されるEMC評価ラボが設立されました。

それぞれの部屋に分けてみていきましょう。

 

大型電波暗室

出典:岩手県工業技術センター

東北地方の公設試験研究機関では初となる10m法EMI測定に対応した大型電波暗室です。
民生機器や医療機器等、さまざまな製品のEMI測定に対応可能。
大型電波暗室および測定室、対策スペースを兼ねた前室までを1区画とし、クローズドな環境でご利用いただけます。
ターンテーブル地下ピットもございますので、対向装置がある場合の測定に非常に有効です。

認証サイトと同等スペックの電波暗室です。

VCCI協会の設備登録も行われており、信頼性の高いデータを取得できます。

またFCC規格の1GHz超のEMI試験における、アンテナチルトにも対応しています。

出典:KISTEC Annual Research Report,2018

電源の容量は12kVAまで対応しているので大型装置の試験にも適しています。

さらに、給排水のシステムまで完備しているので、水を使用するアプリケーションでも問題なく試験可能です。

 

すごいですね。

公共電波暗室の中では全国有数のスペックといえるでしょう。

 

利用料金は1時間あたり \15,000となっているので、8時間利用で \120,000です。

少し高く感じるかもしれませんが、この規模とスペックでこの価格なら十分格安です。

 

http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/facility/tool/10m.html

 

 

多目的電波暗室

各種イミュニティ試験に対応した小型の電波暗室です。

車載の放射イミュニティ試験にも対応しています。

出典:岩手県工業技術センター

 

利用料金は1時間あたり \9,000、8時間利用で \72,000です。

こちらの電波暗室も電源容量が12kVAで、給排水のシステムを完備しるので格安といえるでしょう。

 

http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/facility/tool/multi.html

 

 

3m法電波暗室

ノイズ対策用の電波暗室ですが、VCCI協会に設備登録されています。

出典:岩手県工業技術センター

電源容量は6kVAで、一般的な電波暗室のスペックです。

利用料金は1時間あたり \10,000、8時間利用で \80,000です。

そこそこお手頃な価格といったところでしょうか。

 

http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/facility/tool/3m.html

 

 

シールド室 3室

シールド室は「エミッション試験用」「イミュニティ試験用」「車載試験用」の3室で構成されています。

出典:岩手県工業技術センター

エミッション試験室は伝導エミッション試験しか行えませんが、VCCI協会に設備登録されています。

加えて、FFTを搭載したEMIレシーバーが完備されているので、ノイズ対策を行うには最適な構成となっています。

 

イミュニティ試験室は「IEC61000-4シリーズ」、車載試験室は「BCI試験」や「過渡エミッション・イミュニティ試験」などに対応しています。

 

利用料金は、シールド室の利用料と各試験でそれぞれ規定されています。

例:シールド室を9:00-17:00まで利用、そのうち静電気放電試験装置を9:00-15:00、サージ試験装置を13:00-17:00まで利用した場合
    シールド室 利用料:1,300円×8h=10,400円
    静電気放電試験装置 利用料:300円×6h=1,800円
    サージ試験装置 利用料:500円×4h=2,000円

      合計:10,400+1,800+2,000=14,200円

詳細は下記のページから確認してみてください。

http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/facility/tool/shield.html

 

 

おわりに

非常に充実した設備でしたね。

VCCIの設備登録も行われているので、他のサイトとの相関性もある程度期待できます。

近隣企業の方だけでなく、遠方の方でも十分利用を検討すべきです。

予約状況は毎日更新されいるので、一度チェックしてみてください。

http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/facility/tool/pdf/RSV_EMCLab.pdf

 

今回は以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

ABOUT ME
エンジャー
EMCやノイズ対策に関する情報発信を日々行っています。 ( iNarte EMC Engineer、第一級陸上無線技術士)

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